【城太郎日記】ユング心理学・カウンセリング



城太郎日記へようこそ♪
このページでは、「嫌な気分はメモして直そう」という記事を掲載します。
態度と行動を変えることで、気分を変える。

『嫌な気分は、メモして直そう』




誰だって、気分が沈むことはありますよね。その原因といえば、例えば、失敗した、誰かを怒らせた、迷惑をかけてしまった、など。これも、たまにならいいのですが、いつもだと、困ります。いつも沈みっぱなしになるから、心が晴れません。

こういう時、人は気分を回復させようとします。忘れよう忘れようとしたり、気分を変えよう変えようと、努力したりする。でも、それは無理です。多少ならできても、いつも落ち込むのをどうこうできない。

なぜなら、気分は反応だから。

失敗した → 落ち込む
誰かを怒らせた → 落ち込む
迷惑をかけた → 落ち込む


これは、ある意味、正しい反応です。

だって、失敗して笑ってたら、困りますよね。怒らせたのに知らん顔してたら、それこそ問題です。

そう考えると、どうです? 答えは出たようなものでしょ。



そう、態度や行動をどうにかすればいい。

失敗しなければ落ち込むことはないし、相手を怒らせなければ、また、迷惑をかけなければ、落ち込む理由は無くなります。

(実はこれらは、認知の歪みがなければ、という条件付きです。というのも、認知の歪みがあると、問題ないのに失敗としてしまったり、相手が怒ってないのに怒っていると信じ込んでしまったりするから。それはまた、別にやります)

では、どうやって失敗しないようにするか? 相手を怒らせないようにするか? となりますが、それに役立つ武器になるのが、メモなんでしょうね。

メモったって、特別に用意する必要はありません。ノートでもいいし、チラシの裏でもいいし、レシートの裏でもいい。パソコンのメモ帳機能やワードだっていい。要は、忘れないことです。

いつも失敗する、いつも誰かを怒らせる、いつも迷惑をかける。

これって、態度や行動を変えないってことで、つまるところ、忘れているわけ。

失敗するまで失敗することを忘れ、相手が怒るまでこうしたら相手が怒るであろうってことを忘れ、迷惑をかけるまで過去に迷惑をかけたことを忘れる。

それを延々と繰り返します。

これでは無限に繰り返す地獄ですね。

だから、いつも苦しい。

ここで忘れようとするのは逆効果で、忘れたら、また同じことをします。すると、また同じことが起こって、結果、気分が沈む。

これって、渦中にある時には深刻なことですが、第三者的な視点だと、馬鹿げてるでしょ。

だから、やめればいい。

同じことを、しないようにする。

それに、メモが役立つってだけの話です。



お得意のおかしな礼を挙げますと、例えば――

ウンチを見て気分が悪くなるから、今日からはウンチを見ないようにする、みたいなもんです。

ウンチを見ればよほどのマニアでもない限り嫌な気分になりますが(自分の子供のは除く)、人間は時に、わざわざ嫌な気分になるために見に行くような、それと似た行いをしたりします。

といっても、例えが悪すぎてピンと来ないかもしれません。

そうですね、例えば、わざわざいつも汚して、結果、いつも頭を抱えたり、誰かに叱られたり、そんなことを繰り返すことは、実は多そう。

わざわざ相手が怒ることを、いつもするとか。わざわざゲンナリすることを、いつも言うとか。

ちょっとメモして、ちょっと気をつけるだけで改善されることを、頑なにしなかったりします。

だから、無限に落ち込む。


なので、気分自体はどうもならないのだから、態度や行動を変えた方が早いわけですね。

そのためのメモ。

どうすることで失敗しているのか? どうすることで怒らせているのか? どうすることで迷惑をかけているのか? 苦しいけどそれを書き出して、そうならないように、チェックする。

習慣を変えます。


しかも、メモは何でもいいので、あるものを使えば無料です。メモするのも、気をつけるのも、ただ。

実は、無料で気分は改善するんです。

「ここを変えよう!」と、思うだけで。



そうすると、何が変わるかというと、人間が変わります。

上述の例だと、失敗していた人が失敗しない人になり、怒らせていた人が怒らせない人になり、迷惑な人が迷惑でない人になる。つまるところ、できる人になったり、役立つ人になるのです。

といっても、別にスーパーマンになれるわけではありませんが、少なくとも、落ち込む回数は減りそう。

逆に、変わらないとどうなるか? ってことですよね。



我々は悲しいことが続くと、忘れようとします。

それはそれでひとつの手ですが、忘れられないようなことなら、そして、態度や行動で気分が変わるなら、ひとつメモして、チェックして、忘れないようにして、だんだんと、態度や行動に変化をつけることに慣れた方が、早いのかもしれませんよ。



あと、コツとしては、TPO かな。

T は Time、時ですね。P は Place、場所。O は Occasion、場合です。

時と場所、場合を考えましょう、ってこと。

同じことでも、これが違うと、結果が変わってきます。他で大丈夫でも、時と場所、それに場合を間違えると、大丈夫でなくなることも。

それと同じように、時と場所、場合を考えれば、今まで大丈夫じゃなかったことも、大丈夫になる場合がある。

その辺を考えたり工夫したりするのも、面白いかもしれませんね。

いつも失敗したり、怒らせたり、迷惑をかけている場合は、「時」「場所」「場合」について考えてみるのもいい。

そこに変化をつけるだけで、結果が変わり、気分が変わる場合もあります。


物事は、「する・しない」だけでなく、「うまくやる」というのがある。

必ずしもしないのではなく、「失敗しないようにやる」「怒られないようにやる」「迷惑にならないようにやる」、こういうことがあるんです。

そのためにメモを使うのも、いいかもね…







「第1回 考え方を変えれば気分は変わる」>>







ページの先頭に戻る





SINCE 2004.11.16

 RSSリーダーで購読する

 メールで購読する


最新の記事が分かります。

フィーリングGoodハンドブック

こころが晴れるノート―うつと不安の認知療法自習帳

「気持ちの整理」練習帖: 不思議なくらい心が軽くなる26のスイッチ (単行本)

人間関係の悩み さようなら-素晴らしい対人関係を築くために:Feeling GooD Together

もういちど自分らしさに出会うための10日間 自尊感情をとりもどすためのプログラム

最近のブログ更新記事。

河合隼雄文庫


枕石漱流 日記(ユング心理学の視点から)

サブメニュー

TOPページに戻る

web拍手 by FC2   ランキングに参加してみました






2011年05月20日:作成
2013年11月21日:テンプレート変更
2015年01月25日:テンプレート変更



Copyright (C) 2004〜 南方城太郎、城太郎日記 All rights reserved.

壁をブチ破れ、さすれば能力は格段に跳ね上がる!!




ブログパーツ アクセスランキング