はじめに…
3.『心の掃除』
・掃除をしなければならないが、なかなかやる気になれない。
・掃除をしたい気持ちはあるが、ついつい先延ばしにしてしまう。
・掃除をしようとしたら、なぜか別の用事ができて、掃除に取り掛かれない。
・掃除をしようと思うが、どこから手をつけていいか分からない。
・掃除が苦手だ。
・掃除をしないでおいたら、収拾がつかなくなった。
・掃除をする暇がない。
こういう人は意外と多いのではないでしょうか。
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では、掃除の前に「心の」という言葉をつけたらどうでしょう?
・心の掃除をしなければならないが、なかなかやる気になれない。
・心の掃除をしたい気持ちはあるが、ついつい先延ばしにしてしまう。
・心の掃除をしようとしたら、なぜか別の用事ができて、掃除に取り掛かれない。
・心の掃除をしようと思うが、どこから手をつけていいか分からない。
・心の掃除が苦手だ。
・心の掃除をしないでおいたら、収拾がつかなくなった。
・心の掃除をする暇がない。
たまには、心の整理整頓をするのも良いかもしれません。
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掃除といえば、
・要らないものを捨てられない人も多いようです。
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心の掃除では、「思い込み」や「決め付け」、「今までの価値観」や「今までの生き方」、それらがそうでしょうか。なかなか捨てられません。
・窓拭きをすると、外の景色がきれいになったりします。
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「思い込み」や「決め付け」、「囚われ」や「パターン」を拭き取ると、新たなものが見えるかもしれません。
・家の掃除には、家族の協力が必要となります。
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心の掃除も、時に、家族の協力が必要になります。
・掃除をしたら、意外と部屋が広いことに気づくかもしれません。
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心の掃除をすることで、世界観が広がるかもしれません。
・掃除しないと、当たり前ですが、片付きません。
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収拾がつかなくなる前に、心の掃除を始めておいたほうがいいかもしれません。
快適な生活を送るには、心の掃除も大切かも…
(そういう掃除などの夢をみて、気づく方もいるかもしれませんね)
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4.『一歩踏み出す』
人間誰しも悩んだり、苦しんだりするものですが、それがあまりに強かったり、長期にわたっていたら、何らかのアクションを起こしたほうがいいかもしれませんね。
日常生活が困難になったり、不安でたまらなかったり、今にも押しつぶされそうなら、一歩踏み出したほうがいいかもしれません。
一人で悩んでいても解決しないかもしれません。
それよりは専門家に相談した方が良さそうです。
カウンセラー、精神科・神経クリニック・心療内科などの医師――いろんな専門家がおられます。
自分で判断がつかない場合や、いきなり医療機関を訪ねるのに抵抗がある場合は、市や区など行政の『保健所』、『保健センター』に相談すれば、話を聞いてもらえたり、医療機関を紹介してくれたりすると思います。
『保健所』や『保健センター』、『精神福祉保健センター』には、精神保健福祉相談などの窓口があるはずです。
これはインターネットでも調べられますし、タウンページでも調べられます。
守秘義務も守ってくれるはずです。
あまりに心の負担が大きい場合は、相談されたらいいと思います。
専門医にかかるほどではないけれど、自分と向き合ってみたいとか、心理学に興味あるという方は、本ホームページを読んでみてください。
ユング心理学の紹介や、カウンセリングについての私見を掲載しています。
「生き方のヒント」というページもあります。
(ただ、あまりに心の負担が大きい場合は、やはり専門家に相談した方がいいと思います。助けを求めることも、大切なことのひとつです)
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5.『カウンセリングとは?』
「カウンセリングを受けること」=「何かしらの答えをカウンセラーに与えてもらうこと」と思っている方もいるかもしれませんが、実は違います。
「カウンセリングを受けること」は「自分で答えを導き出すこと」です。
カウンセラーは、その助けをする人間。
したがって、カウンセラーは「ああしろ、こうしろ」とは言いません。
答えそのものを出すこともしません。
カウンセラーがする事といえば、一緒に悩むこと、一緒に話し合うこと、クライアントさんを受け容れることなどです。
(したがって、カウンセラーには「聴く」ということが非常に大事になってきます)
カウンセリングは、クライアントさんの「人間成長の物語」、「自己成長の物語」です。
そしてカウンセラーは、クライアントさんが変容するための「触媒」。
答えを出すのも、成長するもの、変容するのもクライアントさんですが、カウンセラーはそれを助ける有効な「触媒」になることを目指しています。
(錬金術で言えば、あらゆる物質を金に変える、賢者の石ですね。クライアントさんの人生を、輝かしいものに変える、そんな触媒を目指すのです――まあ、カッコよく言えば、ですが)
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カウンセリングは治療の場ですから、そこには「悩みの解消」という一面があります。
・「外に出られなかったのが、外出できるようになった」とか、
・「不安が少しずつ治まってきた」とか、
・「沈みがちだった気持ちが、晴れやかになってきた」とか、
・「眠れるようになってきた」とか、
――このように快方に向かうことは大事なことです。
しかし、カウンセリングを深めていると、それは「悩みの解消」のみならず、「悩みの変容」という一面も出てくると思います。
(「悩みの解消」の前段階として、「悩みの変容」が出現する場合も多いでしょう)
今までちゃんと向き合って悩めなかったものに、だんだんと向き合って、悩めるように変わってくるんですね。恐々ながら、少しずつ向き合い、少しずつ悩めるようになってくるんです。
だから、また当然、くたびれたりもするわけです。症状がぶり返したり、悪化したように見える場合もあるでしょう。
あるいは、そこには、「間違った悩み方を修正する」とか、「悩み方を、悩みやすいようにする」、「本来悩むべきことを、しっかり悩む」――そんな一面もあるように思います。
もちろん、悩むのは つらいのですが、悩んだからこそ得られる答えもあります。
(最近は、「ちゃんと悩んでないことで起こる不安」というのも、多いようです)
ただ、間違った方向で悩むと つらいばかりだし、同じところをぐるぐる回ることになりますから、そういうことを避けるために、「いい方向に、悩み方を変容させる」のです。
☆
カウンセリングを「癒しの場」であるとか、「問題を忘れさせてくれる場」と思っている人もいるかもしれませんが、カウンセリングはむしろ、「悩みを深める」とか、「悩みと向き合う」という意味の方が強いように思います。
時に、悩みと向き合い、悩みを深め、そうしながら、少しずつ答えを出したり、人生を受け容れたりしていきます。
そういう仕事を通して、自ら十分に納得し、ゆえに、それが「癒し」につながり、「問題を忘れる」のではなくて、「問題を消化したり、受け容れたりすることで、それに囚われることがなくなっていく」のです。
とはいえ、対決ばかりではうまくいきませんし、パンクしてしまいますから、時に休んだり、時には(一時的に)逃避したりしながらでも、少しずつ、悩みと向かい合っていくのです。
だんだん悩めるように、向かい合えるように、そうやって変容していくんですね。
そして、答えは、その先にあります。
☆
カウンセリングは、ユング心理学的にいうと、
・自分の影と対決したり、受け容れたりすることでもあるし、
(影とは、自分自身の嫌な面、認めたくない面、未知なる半面、生きてない半面などです)
・また、自分のペルソナを磨くことでもあるし、
(ペルソナとは、適切な態度や外面のことです)
・自分の内面と向き合うことでもあります。
(自己対決)
・また、その過程で、自分を認めていくことでもあります。
(自己受容)
これは危険を伴なう仕事でもありますし、つらく厳しい作業でもあります。
ホント、しんどいです。
ただ、その中で、出来るだけ危険を回避し、良い方向に変容する「助け」になろうとするのが、心理学であり、カウンセリングの技法であると思います。
そういうこともご理解いただいたうえで、各ページを御覧いただけたらと思います。
そして、それが「良いヒント」になることを、心から願います。
(ただ、読むのがつらくなった時は、読むのを止めたほうがよさそうです。またエネルギー補給が出来て、余裕・余力が出てから、読んだらいいと思います)
(まあ、ぼちぼちですよ、ぼちぼち)
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