【城太郎日記】ユング心理学・カウンセリング



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このページでは、「良寛さんの戒語」について紹介をしています。



江戸後期の禅僧・歌人に、『良寛』という人がいます。

我々には故郷の国上山(くがみやま)の五合庵で、子どもたちと交わって超世俗的な生活を送っている姿が有名でしょうか。

この良寛さんの残したものに「戒語」というものがあります。

「戒語」とは文字通り「戒めの言葉」だと思いますが、良寛さんのイメージからすると、人に宛てたというよりは、まず自分自身に宛てたのではないかと思います。

(あるいは、自分自身の姿を通して、世の中に宛てたのかもしれません)

それを紹介します。





【戒語】




・言葉の多き

・口の早き

・もの言いのきわどき

・話の長き

・もの言いのくどき

・もの言いのはしなき

・言繰る

・表裏口

・おとし話の長き

・口に耳をつけて囁く

・こころにもなきことを言う

・負け惜しみ

・返らぬことを幾度も言う

・節たちたることば

・人のことばを笑う

・ゆきたたぬをなぶりておもしろがる

・末の通らぬこと

・人惑わしのこと

・客の前に人を叱る

・憎き心もちて人を叱る

・人の嫌がるおどけ

・いくじなきおどけ

・人を隔(へだ)つることを言う

・人の傷つくことを言う

・人の嫌がることを言う

・人の障りになることを言う

・人の困ることを言う

・人の恥かくことを言う

・人を驚かすおどけ言う

・人を嫉むことを言う

・人に腹立たすことを言う

・人を見限るとを言う

・己が得手にかけて言う

・こと起こすことを言う

・行き過ぎたことを言う

・まぎらかしことを言う

・よそごとを言う

・逃げごとを言う

・おれがこうした,こうした

・鼻であしらう

・説法の上手下手(を評価する)

・人のことばを戻し理を非に曲ぐることを言う

・役人の善し悪し

・人の器量のあるなし

・上の噂

・下べの沙汰

・公儀の沙汰

・公儀の噂

・問わず語り

・差し出口
(出しゃばって、余計な口出しをすること)

・講釈の長き

・ついでなき話

・手柄話

・自慢話

・公事(訴訟)の話

・諍(いさか)い話

・出入りの話

・喧嘩の話

・不思議話

・物言いの果てしなき

・減らず口

・己が悪しきことを人に塗りつくる

・人のもの言いきらぬうちにもの言う

・話の腰をおる

・子供に知恵をつける

・子供をたらす
(たらす:たぶらかすこと。なだめすかすこと)

・言葉の違う

・たやすく約束する

・よく心得ぬことを人に教える

・事々しくもの言う
(事々しい ことごとしい=大げさである。仰々しい)

・いかつがましくもの言う

・ひきごとの多き
(ひきごと:説明のために引用すること)

・親切気にもの言う

・慮外咎め
(慮外 りょがい:無礼であること。ぶしつけ)
(咎め とがめ:非難すること)

・ことわりの過ぎたる

・このことのすまぬ中にかのことを言う

・人の話の邪魔をする

・あの人に言いてよきことをこの人に言う

・あなどること

・そのことの果たさぬうちにこのことを言う

・しめやかなる座にて心なくもの言う

・ことごとに人の挨拶きこうとする

・酒に酔いてことわりを言う

・酒酔いにことわりを言う

・腹立ちながらことわりを言う

・腹立てる人にことわりを言う

・人の隠することをあからさまに言う

・はやまり過ぎたる

・親切らしくもの言う

・己が氏素姓の高きを人に語る

・人の事を聞き取らず挨拶する

・推し量りのことを真実になして言う

・悪しきと知りながら言い通す

・言葉とがめ

・物知り顔に言う

・かたおどけ

・人を敬いすぎる

・よしなき長話

・人のことをよく聞き分けず答えする

・わがことを強いて人に言い聞かさんとする

・神仏のことを軽々しく沙汰する

・軽はずみにもの言う

・人を使うに言葉の多き

・しもべを使うにことばのあらけなき

・人に逆らうこと

・人にへつらうこと

・言うて詮なきこと
(詮無い せんない:しかたない。無益)

・人の讒訴
(讒訴 ざんそ:他人を落とし入れようとしてウソを言うこと。陰口)

・さしたることもなきことを細々と言う

・いささかなことを言い立てる

・返事を聞こうとするはむつかし

・さしてようなきことは言い捨てにすべし

・耳にたつこと

・入り用のところばかり抜いてあらまし言うべし

・人の気色を見ずしてもの言う

・人を侮ること

・陰ごと言うてよくばその人に向かうて

・己の意地を言い通す

・見ること聞くことを一つひとつ言う

・よく物の講釈をしたがる

・子供のこゃくになる

・老人のくどき

・若いものの無駄話

・仕方話(身振り・手振りをまじえた話)

・首をねじりて理屈を言う

・こわいろ

・ひきごとの違う

・引き事の多き

・口をとがらしてもの言う

・過ちを飾る

・押しの強き

・珍しき話の重なる

・息もつきあわせずもの言う

・ところに合わぬ話

・好んで唐ことばを使う
(唐語 からことば:外国語)

・口まね

・田舎ものの江戸ことば

・都ことばを覚えしたり顔に言う

・よく知らぬことを憚(はばか)りなく言う

・片言を好みて使う

・人の寝てからの大話

・寝入りたる人をあわただしく起こす

・寝付かれぬ人のかたわらに話する

・憂いある人のかたわらに歌うたう

・聞き取り話

・人のことわりを聞き取らずして己がことを言い通す

・人に会うて都合よく取り繕って言う

・間の切れぬようにもの言う

・わざと無造作に言う

・悟り臭き話

・学者臭き話

・茶人臭き話

・風雅臭き話

・さしてもなきことを論ずる

・節もなきことに節を立てる

・言うこと言わぬ

・さもなくてあるべきことをきつく言う

・あまりしらじらしくもの言う

・かせれと言うて返さぬ

・くれると言うてくれぬ

・人に物くれぬ先に何々やろうと言う

・くれて後人にそのことを語る

・貴人に対してあゝ致しまする

・あくびとともに念仏

・あゝ致しました,こう致しました,ましたましたのあまり重なる

・幸いの重なりたるとき,物多くもらうとき,ありがたきことと言う

・言い足らぬことは又つぎても言うべし。言うたことは再び返らず,ことばの過ぐるは愛想なし





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まあ、全部このような戒めを守れと言われても無理かもしれませんが、その幾つかでも出来るようになると、そしてそれを段々と増やせると、人間が豊かになるかもしれません。

注意:くれぐれも、人に対して指摘しないで下さい。自分を戒めるものだと思いますから。

良寛さん自身、人に法を説くようなことはしなかったようです。









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