城太郎日記 ユング心理学 スマートフォン版


なんて かわいそうな子なんでしょう。

言わない方がいい言葉(3)


ドロシー・ロー・ノルト/レイチャル・ハリス 著
石井千春 訳
「子どもが育つ魔法の言葉」より



<言わない方がいい言葉>


子どもを不憫に思えた時


× 「なんて、かわいそうな子なんでしょう」
× 「あなたは、かわいそう」



あわれな時、気の毒な時、不憫に思える時、

人は「かわいそう」だと思う。


時には、「自分は、なんてかわいそうなんだ」と思う。

そして、みじめな気分になることも。


子どもは小さいほど、親の言ったことを素直に信じます。

なので、親に「あなたは かわいそうな子」だと言われると、それを信じてしまう。

「わたしは、かわいそうな子なんだ」と繰り返し思い、信じ、その思いを強化してしまいます。

(あるいは、「わたしは、かわいそうなんかじゃない!」と事あるごとに反発しなければならなくなり、それで疲れてしまう)


これではやる気も起こらないし、頑張ろうとも思えない。

ただただ、みじめになるばかりです。


人は、数多くの要素から成り立ちます。

なので、たくさんの要素の中には、「かわいそうに思える」要素も、あるかもしれません。

誰だって、きっとそうでしょう。

その1つの要素をつまみあげ、まるでそれがすべてであるかのように言われ、「あなたは、かわいそう」なんて言われたら…。


誰もが、人から劣る要素を持っているでしょう。

でも、同時に、人に勝る要素も持っているものです。

なので、親がどこに注目するかで、劣等感を持つ場合もあれば、自分はだいじょうぶだと思える場合もあるようですね。


1つはすべてじゃない!


これって、大事かもしれませんよ。


(続く)




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